ND清心時代の素晴らしい経験のひとつに、茶道部での活動や出会いがある。このクラブに関わったのはたった4年間だったのだが、茶道部の学生たちとは折々に便りをかわしたり、集まりをもったりと今でも交流が続いている。
先日久々に茶道部の卒業生たちと食事をした。卒業して数年が経過し、個々をとりまく状況は、学生時代とは比べものにならないほど大きく違ってきている。お互いの変化を感じることもあるだろう。それでも、会えば昔話に花が咲き、仕事の話、恋の話、家族の話と、エンドレスに話がはずむ。たわいもない話で大笑いし、愚痴をこぼして発散する。働く女性どうし、意見をかわせるようにもなった。時には深刻な話になって場が沈むこともあるのだが、彼女たちのユーモアはその翳りに明るさをそそぎ、いつのまにか和やかな場に戻してくれる。そんな楽しい集まりだから、いつも時を忘れて話しこんでしまう。この日も、もうすぐ終電という時間まで延々話し続けてしまった。
彼女たちとさよならをした後、ふと、あらためて自分の立場を思い出した。自分は教師として彼女たちと出会ったのだということを。教師と教え子という関係ながら、こういう温かな輪のなかにいられるということ、その幸せを感じながら家路についた。
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