一生懸命生きてきた!これからも!



会長 寺田 朗子
 

 最近、友人が、ご主人を亡くした。夫婦二人きりの結婚生活は、終ってしまった。彼女は今、過去へ過去へと旅をして、写真や手紙の整理をすることで心の空洞を埋めている。二人で過ごしたその時は、もう戻ってはこないが、過去の思い出や想いは心に残る。そしてそれこそが今の彼女の一部であり、今を生きる原動力である。
 私たちの短大での二年間はもう過去のものだ。けれど、その時に学んだこと、出会った人々は、今の私たちを生かしてくれている。それを確認できるのが、同窓会の総会の集いと会報のニューズではないか? しかし、同窓会は今、存続の岐路に立っている。運営資金の不足と会員の会への想い不足が問題だ。こんなことで、もうその存続を終わらせてもよいのだろうか?いったん終わらせれば、同窓会は、亡くなってしまうのだ。
 そこで、亡くなってしまう前にもう一度努力してみたいと思う。どうすればよいか?資金に関しては、NDファンドに寄付をする。こんなご時世だから、無理をせず、千円寄付 をする。三千人を超える同窓生が協力すると大きな資金となるだろう。「想い」に関しては、年に一回の総会に極力参加する。総会は、同窓会の活動と資金の流れを確認し、会員相互の親睦を深めるためのものだ。今後は、会員の負担を少なくするために旧短大のキャフェテリアで開かれることが多くなる予定だ。また、会報は役員の役目を少なくするために、ページ数を減らしたり、原稿集めの工夫も考えながら、会員に楽しく読んでもらう努力をする。
 「覆水盆に返らず」
 過去の、現在のそして、未来の自分をもう一度大切に想うためにも、同窓会の存在は、欠かせない。だから、もう一度言う。亡くなってしまうまえに、生かす努力をしたい。

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