いつまでも変わらない大切なこと


会長 森岡 紀子
 

 記録を更新する猛暑から残暑、新型コロナ感染第11波の拡大、そして、世界では各地での戦争勃発や急激な温暖化と、私たちの生命を脅かせられる日々が続き心休まりません。皆様お元気でお過ごしでしょうか?
  わたしたち同窓会は、本年度よりND Otomeの会による運営に代わりましたが、こうして、会報の発行ができ、同窓会総会、懇親会を開催できる運びとなり、たいへんうれしく思います。小さな力を結集して「母校よ永遠に!」少しずつではありますが、前に進んでいきたいと思います。これからも、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
 さて、先日、旧聖堂、旧修道院の改修を前に「おわかれ見学会」が開催されました。建物の中は、なでしこ建築会の皆さんを中心に、説明のプレートが用意され、私たちが見学しやすいように整えられていました。そして、最後にお聖堂にて、シターによるコンサートによってしめくくられました。改修後は、展示室の一部やお部屋を短大同窓会にも使わせていただけることになっており、楽しみです。
 今年は、シスターたちが、初めて岡山に来日されて100周年、ここ広島に来てくださってからは、75周年にあたるそうです。日米開戦の日、岡山にいらっしゃった12名のシスターは、三次市の民間人抑留施設収容所に収監され、その後、アメリカに強制送還されたと知りました。しかし、終戦とともに再び来日され、長年にわたり私たちに最高の教育を提供して下さったということです。改めて、このことを忘れることなく感謝の気持ちをもって、私たちが、シスターから学んだことを何かの形で後世に伝えていきたいと思いました。
 私は、短大時代ESSに所属しており、顧問の寺田先生の時代から続いていた上下町のMGYHで合宿をしていました。そのMGYHが、今年65周年を迎えました。MGYH創始者森岡夫妻は、旅が大好きでYHを矢野温泉のある上下で始められたのですが、世界中の子供たちを我が子のように愛し育み、戦争の恐ろしさと平和の尊さを伝えようと「出会いは人生の宝」と多くの人を迎え、自らも日本中、世界へと飛び回っていらっしゃいました。
  私たちは、昭和生まれで、時代の目まぐるしい変化についていくのがやっとですが、どんなに時代が変わっても変わらない学生時代や卒業してから今までに学んだ大切なことや感じたことを、何かの形で子供たちに若い人たちに伝えていきたいなと考える今日この頃です。

 
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