「種」
 会長 寺田 朗子

春夏秋冬、季節は巡り、母校の閉学から三度目の夏を迎えています。ひとり立ちした同窓会も着々とその活動を続けてきている一方、母体を失った言いようのない寂しさを感じずにいられないのも否めない事実です。

昨年のニューズレターには、「さあ、これからどうしよう?」と言う気負いから、事務的な内容を書きました。一年がすぎ、今思う事は、事務的なことよりも、もっと大切なものがあるという事です。それは、会員の皆様が一人一人、清心で学んだ事を、心の中で大切に育て、誇りを持っていき続けていけるようにお手伝いすることです。

親の介護、子育て、お仕事など、現実の日々の生活をしていると、英語は勿論?のこと、清心スピリット−神とひとのために−を忘れてしまいそうになります。そんな時、副会長様はじめ実行委員の方々とお会いし、その献身的な奉仕の気持ちに接する時、「あ、これだ!」と思います。又、同窓会に出席してくださる会員の皆様にお会いして、母校を共有する事に喜びを感じ、皆様の他者を思いやるお気持ちをありがたく思います。

そこで同窓会も、清心スピリットを思い出す機会を、出来るだけ充実した形で皆様に提供していきたいと思っています。総会、ニューズレター、カルチャー講座を、将来というより、今、魅力あるものにしていきたいとおもいます。

皆様には、是非、三年に一回は、同期会を持っていただきたいと思います。同期会が充実してこそ、同窓会もその存続の意味が出てきます。同窓会が、幹とすれば、同期会は、その枝でしょう。幹は、枝を助けるために、経済的、時間的に支援できるよう努力します。

同窓会と同期会は、「ひと」との精神的な出会いの場でもあります。同じ窓の下、机を並べた「ひと」との、出会いと再会です。そして、「ひと」とは、心に共通の「種」を持つ私達です。あなたの種は、もう、芽吹きましたか?綺麗な若葉を、是非見せてください。

トップページへニュースレター9号目次へ平成16年度総会