鶯のさえずりと蝉の鳴き声。本来は別の季節の鳴き声が同時に聞こえる、異常気象のこの夏に、還暦を迎えました。還暦とは、「生まれて60年が経ち、自分が生まれた干支に還る」こと。又新しい人生の始まり!です。
新しいといえば、同窓会も未経験のことを始めなければなりません。
現在、同窓会の資金は1300万円。同窓会入会金が入らない今、収入はNDファンド(年40〜50万円)に頼るのみです。毎年の活動、総会開催と会報発行、それにカルチャー講座を運営するには、大まかに言って、100万円はかかります。昨年の総会で事情を説明し、すでに了承を得ていますが、今後定期預金の取り崩しを始めることをここで改めてお知らせしておきたいと思います。
皆様の大切なお金です。毎年、担当の副会長、役員さんが集まって、その資金でいかに同窓会員の繋がりを保っていくかを、真剣に考えています。皆様に関心とご協力を寄せていただきますよう、引き続きよろしくお願いします。
ところで、話は変わりますが、先日あるテレビドラマを見ました。ストーリーは次のようなものでした。 昔商社に勤め、今は退職してブラジルで農園を経営している70歳を過ぎた男性が、母親の墓参に帰国します。墓参を済ませ、すぐにブラジルに帰るという男性に、旅のお世話をしていた女性が、「折角、何十年ぶりに帰国したのに、誰か会いたい人はいないのですか?」と聞くと、男性は、心に秘めていたものを、思わず口に出し「昔の婚約者に会ってみたい」と答えます。昔の婚約者が見つかり、会う機会を得ます。彼女はそれなりに幸せな結婚生活を送る平凡な主婦でした。会って話しているうちに、お互いがお互いを今でも大切に思っている事に気づきます。そこで70歳を超えているその女性が決心します。今の平凡な幸せを棄てて、元の婚約者とブラジルに行き、残りの人生をともに過ごすと。
結末は省略させていただきますが、私は、この彼女の決心に大変感動しました。70歳を過ぎていてもさらに新しい自分を想像できた彼女、そしてそれを実行しようとした彼女の勇気・・・。
還暦を迎えたなどと言って、引っ込んでなんかいられません。確かに、人生の冬の時期の到来です。だからといって、神様は「そろそろ来てもいいよ」とは言ってくださらないでしょう。「そのとき」が来るまで、前進です。今、また、始まったばかりですから。
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