短大時代の思い出
25期 加藤 園絵


 私は今、公立中学で英語の教員をしています。授業の初めにはいつも英語の歌をみんなで歌います。 一年生では基本的な発音を身に付けるためにマザーグースの歌をよく歌います。
 先日のカルチャースクールで、久しぶりに寺田先生の授業もその話をさせてもらいました。
 This pig went to market 〜とつい口ずさむと、参加されていた皆さんまで一緒に歌ってくださり本当に楽しいひとときでした。 短大で教えていただいたことが今の私の授業に随分生かされています。
 シスターマーギュリットに教えて頂いたphonics 、山本先生に教えて頂いた音声学、シスター 金子に教えて頂いた英文学史、シスターマリーセシールに教えて頂いたキリスト教概論など本当に多くのことを今でも覚えていてよく生徒にも話すことがあります。わずか2年間でしたが中身の濃い時間を過ごすことができました。
 教員としての私だけでなくつらいことがあったときのわたしの考え方の基本は短大で教えて頂いたことにあります。 もう何十年も前のことなのに、自分でもびっくりするくらい覚えています。
 二年生の夏休みにプルーストの失われたときを求めてという小説を読んだのですが、あるフランス文学好きのAETとは偶然授業をしながら本の話になり、生徒はかやのそとで本の話をしたこともありました。
 今、こうして何とか家庭を持ち仕事もできるのは清心で教えて頂いたお陰です。
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