私のきらいなもの



名誉顧問 寺田 朗子
 

 私の大好きなミュージカル「The Sound of Music」の中に「My Favorite Things」という歌があります。聴いていると、思わず顔がほころぶ楽しい歌です。が!今から私は、「私の嫌いなもの」を書いてみたいと思います。
 1 人を愛すること。今まで私はずっと人を愛したいと思って生きてきました。「愛されるよりも、愛すること」を心掛けて、受動態ではなく、能動態で人と接してきました。しかし、最近気が付きました。それは、思い、上がりではないのかと。もっと深く人を理解して、その人が私のことを愛してくれるように努力すべきではないかと思うようになりました。
 2 テレビのニュースのBGM。いつ始まったのか定かではありませんが、私の頭の中では、四六時中、セミがジージーと鳴いています。なので、深刻なニュースの間に流れる音楽は、耳障りでなりません。必要ですか?
 3 生きていないものに対して、「~してあげる」という日本語。例えば、お料理番組で先生が、「次に大根を輪切りにしてあげてください」「輪切りにしてください」ではありませんか?「そんな上から目線で、あなたはいったい何様なの?」と言いたいです。
 4 最近の人間。神様がそっとcoverされたものを人間が発見して(discover)喜ぶ。それはとても嬉しいことです。でも、神様がしっかりとcloseされたものを暴く(disclose)人間は、傲慢で悲しいです。ノアの箱舟や、バベルの塔が頭に浮かんできます。
 長年歳を重ねていくと、自分のことがもう少しわかり、好き・嫌いもはっきりしてきます。好きなことを沢山持っている人は、幸せだとつくづく思います。でも、嫌いなこともついつい口から出てきます。だから、年寄りは、嫌われるのでしょうか? (苦笑)

玉川さん撮影 R3 3月末
トップページへ前ページへ次ページへ