デジタル社会もいいかな? ……少しずつゆっくり前へ!


会長 森岡 紀子
 

  最近の新型コロナウイルス感染状況をみると、残念ながらしばらくは、「コロナとともに」の生活が続きそうです。また、世界に目を向けると、ロシアのウクライナ侵攻による世界規模の不安定な社会情勢のうねりが押し寄せ、押しつぶされそうな日々でもあります。そんな中ではありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 さて、私たちの同窓会ですが、今年は、思い切って3年ぶりの総並びに懇親会(会食無し)を開催する運びとなりました。ノートルダム清心女子短期大学の同窓生として、「母校よ永遠に!」の熱いいで、清心スピリットをいつも心に、母校で学んだことを誇りに今精いっぱい生きていく。そして、おいの親睦をはかることをこれからも大切にしたいと思っています。
 突然私たちを襲ったコロナ禍においても、会報が、昨年一昨年私たちを繋いでくれました。そして、今年もこのように会報発行運びとなり、各担当期の方のご尽力と執筆に協力して下さった様に心より感謝申し上げます。
 総会・懇親会については、今回は、Zoomによるオンライン参加も可能とする予定です。コロナ禍において、大変だったことや工夫して何かに挑戦し続けたことなどが交流し合える会になればと考えています。遠くにお住まいの方にも、なつかしい学生時代の雰囲気を少しは感じていただけるかと少し期待しています。
 コロナ禍で、世の中はデジタル化が急速に進み、大学や各種企業だけでなく小学校にもその波はすでに訪れています。私のように昭和世代のものは、今まで積み重ねてきたものが壊されていくような抵抗感がありました。しかし、うまく活用すれば、子供たちの学びや活動を広げていく可能性があり挑戦する価値がある。失敗からも学べるし、前に進めば次に繋がるとやっと考えられるようになりました。日本では、自慢すべき伝統的なぬくもりのある手渡しの教育を大切にしてきました。私たちの学生時代の教育も正にそれでした。シスターや先生方の顔や口元を見て、声に耳を澄ませ、息遣いを肌で感じながら学びました。大切なものを守りつつも、デジタル社会の中にゆっくり足を踏み入れているきょうこのごろです。
 同窓会も私たちの生活も同様に無理をせずゆっくり前へ!

 
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