バラバラだけど、ひとつ




同窓会 会長 寺田 朗子
 

 「心をひとつにして」というテーマをいただきましたが、様々な事が心を過り上手くまとまりません。今回は、「一つ」ではなく「バラバラ」で思いを伝えたいと思います。

「シスター・アンナ」
 昨年十二月、百二歳で帰天されました。私の生涯の師であるシスターとの出会いは、アメリカ留学で悩んでいた高三の時でした。アドバイスを頂きに会いに行った際のシスターは小柄で、浅黒く、お話になる日本語が少し変わっていたので日系二世の方かと思ったのが第一印象でした。シスターは、ご自分をしっかり持った女性で,その為好き嫌いがはっきりしておられ、「私はあの人嫌いよ」の言葉に当時の私は「シスターなのに!」とショックを受けながらも、その人間らしさに魅かれたのも確かです。色々と教えていただきましたが、あの時のシスターのアドバイスは「留学後に日本で生きていくつもりなら、日本の大学、せめて短大だけは卒業して留学しなさい」そのお陰で今、皆様と繋がっています。

「サタデー・セイシン・ポットラック」
 傲慢にも昨年「我が家を開放して皆様と話合える場に!」とニューズレターに書きました。結果は、申込者ゼロ。思えば、仕事を辞めて寂しかったのか、お料理上手と思い上がっていたのか…。反省です。でも一度私の方から誘って何人か集まってポットラックをしました。楽しい会話の輪が広がって時間を忘れるほどでした。ですから、これはいつでも、いつまでもオープンです。ふと皆さんで集まりたいと思ったらメールください。
   

「東日本大震災」
 今回の大震災で被害を受けた卒業生がいらっしゃらないことを祈ります。それでも東北では大勢の方が被害を受けられました。そこで今年十一月から十二月の二ヶ月間に送られてくるNDファンドへの寄付を中国新聞社を通して東北の方々に寄付させて頂くことを提案したいと思います。十一月の総会で皆様の承認を得次第、実施したいと思います。一期生の先輩のアドバイスを実現したいと思います。「困っている人に助けを!」

 今、私たちの同窓会は、二十代半ばから七十歳の女性で構成されています。皆様がそれぞれの場で、ご自分の人生を、ご自分なりの精一杯で歩んでいかれることが出来ますよう、お祈り申し上げます。

トップページへ前ページへ次ページへ