「まだまだ 自分探し」




同窓会 会長 寺田 朗子
 

 今年七月、九州の集中豪雨の後の猛暑の中、締め切り間近に、この原稿を書いています。九州在住の皆様、大変でしたね。もう大丈夫ですか?そして、同窓生の皆様、無事に暑い夏を乗り越えられましたか?
 この夏、私は六十五才になりました。今の自分を考えてみますと、それは、今まで自分が歩んできた道のところどころで学習してきたことの積み重ね、クロワッサンのようなものだと感じます。
 今、孫が一週間我が家に滞在中です。孫を見ていると、自分の子育ての時期が鮮明に思い出されてきます。あの頃、私は、子供たちに何を期待していたのか、なぜそう思ったのかなどを考えていると、自分という人間が見えてくるように思えます。やはり、親や、若いころに受けた教育の影響の大きさに驚かされます。
  最近、私はよく自分に聞くことがあります。「あなたは、何をするのが好きなの、楽しいの?」と。しかし、自分を抑えて、他人を優先して考える悪癖?がある私は、すぐに答えることができません。そんな時は、むかし、楽しんでしていたことや、どんな人を尊敬していたかを思いめぐらしてみます。そうすれば、今の私が少し見えるのです。そんなことをしなくても、しっかりと自分を持って、たとえ他人からわがままな人と思われても、それを主張できる人がいます。最近の私は、それが、素敵なことだと思い、そうできる人をちょっと羨ましくおもったりもします。
 好きなことをいっぱい持って、好きな人がたくさんいる人は幸せだと思います。それらが幾重もの層となって、人をおいしいクロワッサンに仕立て上げてくれるのです。私も是非、そうなりたいと願っています。

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