22期 両馬 久美江
 同窓生の皆様、先生方、お元気でしょうか?
 結婚を機に広島を離れた私は、七年前から仙台に住んでいます。東北というと、「東日本大震災」で大勢の方々が被害を受けました。皆様の中に今なお、困難な暮らしをされている方がいらっしゃるのではないかと案じています。
 私たち家族は、地震当日に皆、無事に再会することができ、娘の通う小学校の体育館で三日間避難生活を送りました。ブルーシートの上に身動きがとれないほど人が集まり、余震の中、眠れぬ夜を過ごしたことを今でも思い出します。
 住んでいるマンションは、半壊。三日目に電気はつきましたが、水道・ガスの復旧には一カ月近くかかりました。心理的にも物質的にも不安な日々でしたが、日本全国から救いの手を差しのべて助けていただいたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。NDファンドからの寄付、皆様からの温かい応援、本当にありがとうございました。
 あれから二年、娘はまだ小学生でして・・・。 今年から学校支援ボランティアを始めました。小学校の授業のお手伝いをコーディネートする「学校の応援団」です。九九暗算、体力測定、版画、昔遊び、そろばん、ミシン、読み聞かせ、折り紙、英語活動、小道具作り、キャンプの食事作りなどなど。子どもが大きくなるにつれて、保護者や地域の人と学校との関わりが少なくなってしまいます。震災の時に感じた、連携できる人間関係の大切さを作る取り組みのひとつとして活動しています。
 自分の母親世代の方から、私の半分くらいの年齢のママさんや大学生たちと交流できる場は、私の憩いの場所にもなっています。
 これからも、震災の教訓を忘れずに過ごしていきたいと思います。
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