24期 Curtin 松原 妙子
 郵便受けを開けて、日本語が目に飛び込んでくる。ノートルダム清心からのニュースレターだ。
 卒業してからは、30年余が経った今、こうして地球の裏側まで郵送してもらえるなんてなんて幸福なことだろうと、心から思う。懐かしいお名前や直接には知らない同窓生や先生方々の近況を知り、励まされる。
 私の住んでいるアメリカでは"Empty nest"という表現がある。子供が大学に行き家から子供が巣立ち夫婦だけになるという意味だ。こちらでは大学生になると家から出てドームやアパートで1人暮らしを始めるのが一般的である。私は清心時代もOL時代も自宅通勤であったことを思うと、ずいぶん早い巣立ちである。我が家の1人息子も高校生活残すところ1年で、我が家から巣立つ予定。今は大学見学ツアーなどで忙しくしている。巣立ちのことを考えるとうれしいやら、やっぱりさみしい気もして複雑である。
 この息子達の世代はインターネットは言うまでもなく、ソシアルメディアの発達の中に育った。息子達はfacebookでつながり、様々な情報を迅速に得ている。息子は日本とアメリカと半々くらいで育ったので、日本やアメリカでも他州の友達がいる。facebookで連絡を取ったり写真をみたりして、交流が海を隔てても続いているようだ。来年は夏休みにそれぞれの場所から日本で会い、旅したいと考えているようである。なんだかうらやましいなとも思う。私の高校時代にこんなツールがあったら、今の人生が変わっていたかも!その半面やはり私はemailでたまに近況を知らせ、ニュースレターの郵送を楽しみにして、つながっているほうが好きかもしれないなとも思う。置かれた場所で清く、強く、美しく咲いている同窓生や先生方の活躍をニユースレターで読むのを楽しみにしている。そして自分もそうありたいなと、海の向こうアメリカで暮らしている。 
 
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