5月に新型コロナ感染症が5類へ移行したとはいえ、次々に襲ってくる感染の波。安心な日々は、いつやってくるのでしょうか。しかし、 5月以降、3年ぶりにあちらこちらで開催されるイベント等のニュースを聞くとほっとします。小学校でも、児童の合唱や笛の演奏が聞こえてくるようになり、大きな音読の声が教室に響き渡るようになりました。「コロナを乗り越え、ゆっくり前に!」進んでいる感じです。
さて、皆さんに朗報があります。詳細は未定ですが、旧短大(クビリ―ホール)、御聖堂、修道院が、「取り壊し」から、一部補強の上保存されることが決まりました。それは、これらの建築物の価値が、改めて見直されたからです。(詳細については、秋の総会後の懇親会でもご説明できると思います。)
2月に開催された第2回目の旧聖堂及びクビリ―ホール見学会に参加しました。建築物そのものの歴史的価値を改めて知り大変驚いたのですが、私の心に残った物の一つに、建物の最上階に残されている、当時アメリカから来られたシスターたちに送られた、横浜港止の大きなトランクの現物です。1950年代以降、母国を離れて大きな使命と志をもち、どんな思いでこの広島に来てくださったのかは、とうてい私たちには想像もつかない程の熱い思いであったはず。 それから約70年、たくさんの生徒や学生が過ごした建物は、多くの物語を紡ぎその歴史を繋いできたのです。私たち同窓生は、「短期大学部のパイオニア」と閉学記念誌には、書かれています。今後とも今を精いっぱい生き、お互いの親睦をはかりながら「母校よ永遠に!」の思いを繋いでいきたいと思います。
さて、わたしたちの同窓会ですが、昨年は、3年ぶりの総会並びに懇親会(会食無し)を開催し、Zoom参加者も含め66名の参加で大盛会でした。しかし、短大の閉学から20年を経過し、実行委員による運営も難しくなりなりました。(4)ページに今後の同窓会の運営にかかる提案を掲載しています。是非とも、皆様方のご意見をお聞 かせいただくと共に、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
最近のAI技術の急速な進歩に驚きつつ、私が時々思い出すのは、 短大時代同様、やはり温もりのある教育です。瀬戸内海の離島へ臨海学校に連れて行ってくださった小学校の先生、蒜山高原や大山に連れて行ってくださった中学校の先生、帝釈峡まで地学巡検に連れて行ってくださった高校の先生、本当に交通の不便な時代に、児童生徒に伝えたかったものは、と考えると本当にわくわくします。こんな私は、 時間の隙間をぬって、AIとは無縁の高齢者登山を楽しんでいます。
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